ハードウェアウォレットのファームウェアアップデート

ハードウェアウォレットのファームウェアアップデートとは?

ハードウェアウォレットのファームウェアのアップデートとはハードウェアウォレットのデータの書き換えにより、新しい機能が使えるようになったり、セキュリティ対策の更新ができるようになることをいいます。ハードウェアウォレットはとてもシンプルな作りになっていますが、パソコンで接続するアプリやソフトウェアを使用するにあたり、使い勝手の変更をしてくれるものです。

ハードウェアってそもそも何?

ハードウェアウォレットの中身

こちらの写真はLedger Nano S(左)とTREZOR(右)のハードウェアウォレットの中身です。パソコンの中身の部品に似ていますよね。携帯ゲーム、例えば任天堂スイッチ、ゲームボーイや小さなキーホルダーのようなゲームのテトリスだったり、たまごっちなども分解すると似たような中身になっています。基盤があり、細かい部品がついています。

これをハードウェアといいます。任天堂スイッチやプレイステーションもハードウェアです。

プレイステーションでゲームをしたことがある人はわかると思いますが、プレイステーション3から、インターネットに接続するようになりました。そしてシステムソフトウェアのアップデートしないとゲームを始めることができなかったりします。プレイステーションもそうですが、セキュリティや機能の追加などのアップデートが通信環境下でできるのです。

それと同じで、ハードウェアウォレットも、ファームウェアのアップデートが必要で、アップデートをしないと操作に制限がでることがあります。

ファームウェアのアップデートってしなくちゃダメ?

ファームウェアのアップデートってしなくてはダメですか?と聞かれることが多いのですが、結論から言うと、しなくてはダメです。

プレイステーションもアップデートをしないとゲームをスタートできないことがあるように、ファームウェアのアップデートはとても重要な内容を含んでいます。

特にハードウェアウォレットは仮想通貨という今までにない資産を管理するアイテムですので、ファームウェアのアップデートをしないとセキュリティ上の問題に関わります。セキュリティ向上の為のアップデートをしておらず、古いファームウェアの脆弱性をついた攻撃をされてしまったら防ぎようがありません

そのため、脆弱性が見つかった場合、そのアップデートをしないと、操作ができなくなることがハードウェアウォレットにはあります。

ファームウェアのアップデートの失敗でゴックスする?

ファームウェアのアップデートは持っているハードウェアウォレットのファームウェアのバージョンや種類によって変わってきますが、ファームウェアのアップデートでは本体が強制的に初期化されることがあります。その際に秘密キーをきちんと保管していなかったり、秘密キーを間違えてメモしていた場合、二度と中身の仮想通貨にアクセスできなくなります。

ハードウェアウォレットでもホットウォレットでも大事なのは秘密キーで、ハードウェアウォレットは秘密キーの入れ物でしかありません。最終的に秘密キーさえあれば、入れ物がなくても、他のウォレットで復元ができるため、ファームウェア云々も関係なく、秘密キーさえあればなんとでもなります。

2017年になってから、ハードウェアウォレットも進化しており、初期化をしなくてもアップデートができる仕様に変わったりしていますが、2016年以前はハードウェアウォレットの存在自体がそこまで注目されておらず、販売数は2017年後半に急激に伸びました。

以前は「ハードウェアウォレット」という言葉自体、知らない、なにそれ?という人が大半でした。そのため、きちんと仮想通貨のことを自分で調べてブロックチェーンについても理解があった人は買っていましたが、そうでない人はどうやって使うの?という状態だったので、ハードウェアウォレットを買って持って、使っていても、秘密キーの重要さを理解していなかったという人もいるのです。

いろんな事情はあるものの取り出せなくなっているビットコインは430万BTCに及ぶと言われています。

ビットコインが数十円~数千円だった時代から持っていた人は、それがまさかここまでの価格になるとは思っておらず、大切に保管していなかったため、秘密キーの管理がずさんだったのです。

秘密キーさえあれば、ブロックチェーンにアクセスできるので、アップデートの際も問題ありません。逆に、秘密キーの保管が心配、書き取り間違いがあるかもしれない?という人は、PINコードの入力だけでアクセスできるうちに仮想通貨資産を他のウォレットや取引所に移動をさせた方がいいです。

ファームウェアのアップデートって頻繁にある?

ファームウェアのアップデートは予告なしにあります。そのため、ハードウェアウォレットのSNSや公式サイトからのメールは常に確認しましょう。アップデートがあるとハードウェアウォレット本体を接続したらファームウェアのアップデートを促すメッセージが表示されます。

頻繁にある時期もあれば、そうでない時期もありますし、メーカーによってもファームウェアのアップデートのタイミングや頻度は違います。

ハードウェアウォレットは仮想通貨資産の塩漬けのために買ってあり、送受はしないでずっと金庫に入れておいている。という人もいますが、使う前にはアップデート作業が必ず必要になることを覚えておいてください。いずれにせよ、秘密キーさえあれば、何ら問題はないです。

ハードウェアウォレットのメリットは、インターネット環境から秘密キーを物理的に隔離することなので、頻繁に操作をしない人はそれはそれで問題はありません。

頻繁に送受する人は、それだけインターネットの通信環境下で取引所にアクセスしたり、ウォレットにアクセスしたりするので、あの手この手のハッカーやウイルスの攻撃、フィッシング詐欺といったものを警戒しなくてはなりません。どんなにハードウェアウォレットが安全でも、あなた自身が攻撃者の罠に引っかかっては意味がありません。

すぐに送受ができるハードウェアウォレットや取引所のウォレットは便利ではありますが、自分自身の操作ミスやセキュリティの甘さによって、仮想通貨を失うことは無きにしもあらずなのです。

そういった意味でも、どういう理由でファームウェアのアップデートがあるか?どういった変更があったのか?今までの脆弱性はどういうところにあったのか?などは知っておいて損はありません。

ファームウェアのアップデートは面倒くさい?

ファームウェアのアップデートの難易度はパソコンの環境やその人がパソコンを使い慣れているか?にもよって変わってきます。何か不具合があったとき、どうしてうまくいかないのか?といった原因を突き止めることができる人は、そんなに面倒ではありません。

パソコンが古かったり、パソコンのOSのアップデートができていなかったり、はたまたUSBの接続口が壊れていたり、インターネットの通信環境が悪かったりと、ハードウェアウォレットの本体の原因だけでなく、その他に原因があることも多いのです。

なにかパソコンでトラブルがあったり、原因がよくわからないことがあっても、インターネットで検索すると大抵のことは調べることができますが、あなた自身が何が原因か?まったく想像ができない場合は問題の解決がむずかしいです。Ledger Nano SもTREZORも販売元はヨーロッパのためサポートは英語です。直接海外から買った人は、サポートは英語でうけなくてはなりません。

なので海外から直接買って、わからない問題が出てきた時に相談できる相手がいないと、面倒くさいなと感じると思います。

仮想通貨の管理は自己責任という意味

なんといってもビットコインを中心とした仮想通貨自体が非中央政権=管理・責任者がません。ビットコインを作ったといわれるサトシ・ナカモトも存在がはっきりしていませんし、ブロックチェーンという仕組みの構造上、発行BTCの上限を増やすこともできません。

仮想通貨の取扱は国や企業の管理下ではなく、個人で送受・管理できることに価値があり、存在意義があるのです。

例えば、日本円は日銀が金融政策で調節し、銀行で送受され、万が一、預金封鎖があった場合は取り出すことはできません。また地震などの壊滅的な国の存在を脅かす出来事や戦争があった場合、日本円の価値は著しく低下します。国によっては、自国通貨の価値が低下することや、価値そのものがなくなることもあります。

「ビットコインは国が発行している通貨ではない」というのが現在流通している通貨とは全く違うところです。

ビットコインの価格の上下、億り人といった部分が目立ってしまい、ブロックチェーンとはなにか?を知らずに仮想通貨を始めた人もいらっしゃいますが、仮想通貨はビットコインが誕生したときからずっと、誰のなんの保証もなく自己管理する資産です。今後もそれは変わりません。

ビットコインの価格だけではなくそういった背景を理解して保有するとまた違った角度で仮想通貨の将来を想像できると思います。お金は政治・経済・歴史・国・宗教といったすべてにつながっています。ビットコインを保有する上で、今までのお金の存在と価値と何が違うのか?これからどうなっていくのか?改めて考えてみるのも面白いです。

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