Ledger Nano Sのバックアップ

Ledger Nano S のバックアップ

Ledger Nano S は24の単語がバックアップフレーズとして有効で、これさえあれば、PINコードがわからなくなった時も、Ledger Nano S の本体が故障した時や紛失した時も中身のデータを復元することができます。この24単語をメモを取っておき、それが間違っていないか?確認を行います。

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この24の単語はリカバリーシートという「Ledger Nano S」の箱に入っていたものに書いていきます。(※必ずこの紙に書く必要はありませんが、普段持ち歩かないノートやカードなどに書いて他人がリカバリーフレーズとわからないようにする人もいらっしゃいます。ただ、ご自身でこの24単語のメモがわからなくなってしまったり、しまった場所を忘れてしまっては意味がありませんので控えの管理には気をつけてください。)

24の単語はセットアップ時に必ず設定することになります。Ledger Nano S の本体のディスプレイに単語が順番に出てくるので、間違えないように書き留めましょう。リカバリーシートに書いた24単語は通信環境がないカメラなどで写真に撮っておき、USBやSDカードなどに保管しておくと安心です。

この24単語がわからなくなった状況でLedger Nano Sが壊れたり、紛失した場合、PINコードを忘れてしまった場合はLedger Nano Sを使用して保管した仮想通貨は取り戻せなくなりますのでくれぐれも注意してください。

リカバリーフレーズの確認と復元

リカバリーフレーズの確認は、Ledger Liveを使う人はリカバリーチェックツールというアプリで可能です。(動画の16:25当りからの作業になります。)これはファームウェアが1.4.2以降から使えるアプリです。レジャーナノSを購入したのが2018年3月以前の方は、ファームウェアのアップデート後にリカバリーチェックツールが使えるようになります。 ファームウェアが1.3.1の人は、アップデート後、本体が自動的に初期化されますのでアップデート前に秘密キーの確認をお願いします。

24単語のリカバリーフレーズは通常使わない

24単語のリカバリーフレーズ(=秘密キー)は通常使うことはありません。それはLedger Nano SでもLedger Blueでも同じです。ビットコインやその他のアルトコインの送金や受金の際はPINコードの入力だけでOKです。24単語のリカバリーフレーズは覚えておく必要はないため、人に見られない、盗まれないような場所に保管しておきましょう。泥棒にあった場合のことも考えて、USBやSDカードなどに保管して、別の場所に置いておくのもありです。USBやSDカードのファイルにもパスワードなどを設定して鍵をかけておけば、職場や実家などに置いておいても安心です。

偽物のLedgerのサイト、偽物のLedger Liveやフィッシング詐欺のサイトで24単語の入力が求められても絶対に入力しないでください。パソコンやスマートフォンで24単語を入力することは有りません。

Ledger Nano S のPINコードがわからなくなったら

Ledger Nano Sを使用する際は毎回PINコードの入力が求められます。秘密キーの次に大事なコードなので忘れないようにしましょう。以前のLedger Nano Sでは4ケタのPINコードでしたが、ファームウェアのアップデート後に4~8ケタになっています。PINコードはウォレットアプリの同期の際に必要となります。

PINコードは3回間違えると自動的にLedger Nano Sが初期状態に戻ってしまいます。PINコードがわからなくなったら初期状態から「Restore」を選択して24単語の秘密キーを入力すれば、ウォレットを復元でき、PINコードも再設定が可能となります。

既存のPINコードがわかっている状態でPINコードの変更をしたい場合は、本体でSettings>Device>Change PINを選択して設定を変更してください。再設定時には現在使用しているPINコードの入力と新しいPINコードの入力が求められます。

Ledger Nano Sのバックアップは何がおすすめ?

TREZORとTREZORのペアリング

同じハードウェアウォレットのTREZORがおすすめです。ハードウェアウォレットは保管した秘密キー(24単語のリカバリーフレーズ)を使ってブロックチェーン上の仮想通貨を送金することができます。本体そのものには秘密キーしかはいっていません。そのため、ウォレット本体を紛失してもパソコンが故障しても問題はなく、秘密キーがあれば復元ができます。バックアップように同じLedger Nano Sをもう一台買う人も多いですが、同じ規格のTREZORを2台目に買うことをおすすめします。

なぜなら、ウォレットのサーバーの通信状況の問題やセキュリティ上のメンテナンス、またハードフォークの対応の有無があった場合、Ledger社が使えなくても、TREZORで使えることがあったり、逆もしかりであるためです。ウォレットはそれぞれのプラットフォーム(Ledger Live等)からブロックチェーンに接続して初めて送金ができる仕組みになっています。

Ledger Nano Sと互換性のあるホットウォレット

LedgerはBIP39/BIP44という秘密キーの生成プログラムに対応しており、同じBIP39/BIP44を使用しているウォレットと互感性があります。TREZORでも同じ24単語のリカバリーフレーズで使うことができます。Ledgerが公言している秘密キーで同期できるホットウォレットは現在、以下の通り。

ウォレット 詳細
MyceliumはビットコインのみLedgerでバックアップが可能。スマホではAndroidとiPhone両方使えます。

Coinomiはビットコインのみならずリップル以外のほとんどの仮想通貨がLedgerと同期可能です。Android用スマホアプリなのでiPhoneの人は使えません。

BitherはビットコインのみLedgerでバックアップが可能。コールドウォレット、ホットウォレットで利用可能。スマホとPCでダウンロード可能。AndroidとiPhone両方使えます。
Myetherwalletはイーサリアム、イーサリアムクラシックの同期が可能。すでにトークンの保管でアカウントを持っている人は、Ledgerの復元では新たにLedgerの秘密キーでアカウントにアクセスします。マイクリプトも同様に互換性があるため、デスクトップウォレットとして使えるマイクリプトをおすすめします。
TREZORはビットコイン、ビットコインキャッシュ、他ビットコインクローンのジーキャッシュ、ダッシュ、ライトコイン等が同期可能。ハードウェアウォレットなので安心度が高いです。

上記のバックアップ、互換性のあるウォレットはTREZOR以外はホットウォレットとなります。ホットウォレットは秘密キーが盗まれる可能性があるため、一時的に使用した後は、ハードウェアウォレットで新しい秘密キーを生成し、新しい秘密キーで仮想通貨を保管し直す必要があります。緊急時以外、ホットウォレットでハードウェアウォレットの秘密キーを使うことは控えましょう

ホットウォレットは通信環境下で秘密キーを取り扱うため、万が一、ウォレットアプリそのものに脆弱性があったり、パソコン自体がハッキング、ランサムウェアやマルウェアに侵害された場合の資産盗難リスクがあります。

Ledger Nano Sの残高だけを確認したい場合

Ledger Nano Sの残高だけを確認したい場合ですでにLedger Liveを使っていた場合はLedger Nano S本体がなくてもアカウントの追加まで終わっていれば、Ledger Liveを接続すれば残高をリアルタイムの評価額で確認することができます。

またスマートフォンのLedger Liveに登録していた場合も同じです。その画面にて残高が確認できており、不審な送金履歴などがなければ、あなたの資産は問題有りません。ただし、Ledger Nano Sを盗まれてしまったなどの心当たりがある場合は、他のコールドウォレットを用意して新しい秘密キーに移し替える必要があります。自宅で紛失したり、故障したと行った場合で、24単語が手元にある場合はそこまで慌てる必要はありませんが、コールドウォレットで保管したものはコールドウォレットで管理しておくのが安全です。

取引所からハードウェアウォレットに入れるのが安全

取引所は銀行ではありません。銀行や証券会社の口座とは全く違う存在です。仮想通貨は実体のない資産です。取引所のセキュリティ、ご自身のメールアドレス、パスワード、2段階認証の管理と設定は重要です。送金間違い等のセルフゴックスもすべて自己責任です。仮想通貨とブロックチェーン、ウォレットの仕組みを理解して安全に保管、管理しましょう。

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