Ledger Nano S/Blueはリップル(XRP)に対応している数少ないハードウェアウォレットの一つです。リップルはRipple社の名前で通貨名はXRPです。
Ledger LiveからRippleはXRPの表記にリブランディングされました。リップルウォレットは2018年7月9日までは、パソコンにインストールして使うタイプのアプリでしたが、現在はLedger Liveで一括管理が可能です。以前本体にRipple表記でアプリをインストールしている人は、アンインストールしてXRPをインストールしてください。
XRPは初期の購入者に多く利用されていたGateHubのウォレットが狙われています。Ledger Nano S/Blueは秘密キーが隔離されますが、ホットウォレットは隔離されませんので、GateHubのユーザーは早めにLedger Nano S/Blueでの保管に切り替えましょう。
まずはLedger Liveを開き、Ledger Nano S/Blueと接続します。 まずはManagerから本体にXRPのアプリをインストールします。以前はRippleと表記されていましたが、リップルのリブランディングによりXRPという表記にLedgerも統一されました。
Ledger LiveのサイドメニューからManagerをクリックします。クリックすると本体との接続が始まります。
PINコードを入力した状態でしばらくすると「Allow Ledger manager?」と出てきます。
Ledger Nano Sの場合、「Allow Ledger manager?」の横にチェックマークがあるので、その上の右ボタンを押します。Ledger Blueは「Allow」をタップします。するとManagerのページが開きます。
ファームウェアを1.6.0にアップデートするとLedger Nano S本体の操作が変わります。1.6.0以降は「Allow Ledger Manager?」画面で両ボタン同時押しでLedger Liveのマネージャーページ、アプリのインストール、アンインストールの画面に進めます。右ボタンを押すと「Deny Ledger Manager」という画面に変わり、ここで両ボタン同時押しをするとキャンセル(拒否)となります。戻りたい場合は左ボタンを押します。ファームウェア2.1.0アップデート手順
ファームウェアのアップデート後で本体にSettingsしかない状態の人は必ずビットコインのアプリからインストールする必要があります。ビットコインのアプリは本体のベースとなるアプリとなるので、最初にインストールする必要があります。
ManagerページからXRPの「Install」ボタンを押しましょう。以前のRippleのアプリをインストール済みの方は、アプリのアンインストールをして、アプリをXRPでインストールし直してください。以前のLedger Ripple Walletも使えますが、今後はLedger Liveの方がアップデートされていきますので、Ledger Liveで使いましょう。
この画面が表示されて本体にXRPのアプリが表示されたら、インストール成功です。本体の左右のボタンをおすとXRPの文字がでてくるはずです・
インストールが終わったら、今度はLedger LiveのAccountにXRPを追加をします。アカウントのプラスボタン「Add account」を押しましょう。
左メニューにあるACCOUNTS「Add account」を開くと、どの仮想通貨を追加するか?プルダウンで選べるようになっていますのでXRPを選択します。
XRPを選択します。すると「Continue」のボタンが出てきますのでクリックします。
ContinueをクリックするとLedger Liveから本体への接続、同期が開始されます。本体がスリープ状態になっていたり、PINコードの入力が求められたら入力して下さい。本体はXRPのアプリを開いている状態にします。
XRP(リップル)をLedger Nano S/Blueの本体でも選択しておきましょう。Ledger Nano Sの場合、XRPのアイコンを選択(両ボタン同時押し)、2の画面に切り替わります。しばらくすると、アプリがLedger Nano S/Blueの本体とつながり、アプリの画面が切り替わります。Ledger Blueの場合はXRPのアイコンをタップして下さい。
本体とLedger Liveが接続するとくるくるが止まります。チェックマークになったら、Continueをクリックします。
「Synchronaizing(シンクロナイジング)」同期しています。と出ます。「Synchronaizing(シンクロナイジング)」という単語は度々でてきますので覚えておきましょう。同期が完了しました。
このリップルのアカウント名は自分でわかりやすいものに変更できます。アカウントは複数作成することができ、入金や出金をアカウントごとに分けることができます。例えば、取引所から送ったものなら取引所の名前などつけて管理するとわかりやすくなります。アカウント名を決めたら、チェックマークをつけて「Add account」をクリックします。残高が表示されなくてもチェックマークをつければアカウントの追加ができます。
「Add account」をクリックするとポートフォリオにリップルが反映されました。 このまま他の仮想通貨も登録する場合は「Add more」を、終了する場合は「Close」をクリックします。 同じように、他に入れている仮想通貨を登録していくと、ポートフォリオですべての残高の日本円の評価額の合計を月次(monthy)、年次(year)で一覧表示ができるようになります。「Close」をクリックしても再度ポートフォリオに仮想通貨を追加したい場合は、左のAdd Account+をクリックして同じように追加します。
Ledger LiveとLedger Nano S/Blueが接続、アカウントがポートフォリオに登録できたら、あとは簡単です。取引所のウォレットアプリでQRコードを読み込むもしくはアドレスのコピーをして送金手続きをすればXRPをLedgerで受け取ることができます。取引所からの送金はちょっと時間もかかるので、まずは少額を試しで送ってみましょう。
まずはLedger Liveの左メニューのReciveをクリックします。するとReciveのポップアップがでるので、Account とCreditの中からXRP(リップル)を選択します。
次は本体でXRPを選択してLedger Liveと接続させます。
リップルをLedger Nano S/Blueの本体でも選択しておきましょう。Ledger Nano Sの場合、XRPのアイコンを選択(両ボタン同時押し)、2の画面に切り替わります。しばらくすると、アプリがLedger Nano S/Blueの本体とつながり、アプリの画面が切り替わります。Ledger Blueの場合はXRPのアイコンをタップして下さい。
Ledger本体にアドレスが表示されますので、本体の状態を確認して、パソコンの画面で表示されるアドレスと本体の流れる英数字で表示されるアドレスが間違えていないか?確認する作業です。「Verify」をクリックします。
アドレスが一致して問題がなければ、「COPY ADDRESS」をクリックします。本体の右上ボタンを押すとこの画面が閉じます。あとはコピーできたアドレスを取引所の送金先アドレスに貼り付けるだけです。
Ledger Nano S/BlueにXRP(リップル)を送る場合の手順です。まずは取引所などの受取アドレスを用意しましょう。
左サイドメニューのSendをクリックするとこの画面が出てきます。①のところで、コインを選択します。②に取引所などの送り先アドレスを入力。③に送金したい単位を入れます。④は手数料です。Standerdが普通、Highが高い、Lowが低い、他にCustomというのがあります。Customを選ぶとその横の送金手数料を自分で入力できます。入力が終わったら⑤のContinueをクリックしましょう。
次は本体でリップルを選択してLedger Liveと接続させます。
リップルをLedger Nano S/Blueの本体でも選択しておきましょう。Ledger Nano Sの場合、XRPのアイコンを選択(両ボタン同時押し)、2の画面に切り替わります。しばらくすると、アプリがLedger Nano S/Blueの本体とつながり、アプリの画面が切り替わります。Ledger Blueの場合はXRPのアイコンをタップして下さい。接続が終わったらLedger Liveの画面のContinueをクリックしましょう。
次は本体でトランザクションの確認をします。
本体にXRPのrから始まる送金先アドレス、送金額、「Address」「Amount」「Fees」「Destination Tag」が流れます。 本体に表示される内容に問題がなければ、右ボタンを押します。Tagは入力がない場合は表示されません。
するとトランザクションが確認されて送金完了しました。という画面になります。 「View operation details」をクリックするとトランザクションの状況を確認できます。
本体に表示される内容に問題がなければ、右ボタンを押します。これでトランザクションが作成されます。 ※XRPはアカウントのアクティべート(有効化)に20XRPが表示されます。20XRP以上で送金しないと取引所の残高に反映されません。少額のテスト送金の際は21XRP以上で送る必要があります。
XRPのタグの設定が必要な取引所があった場合、任意のタグを設定する必要があります。XRPはアドレスにアクティベート費用が掛かります。新しいアドレスを有効化するには20XRP必要となります。取引所ごとに自分の口座のリップルの受金アドレスに20XRPかかってしまうのは顧客の負担になるので、取引所によってはタグで口座を振り分けています。取引所によってこの設定は違いますので、詳細はこちらのページを確認してください。
取引所などからLedgerに送るときはタグの設定は必要ないです。受金するときは問題ないのですが取引所からタグ入力しないとLedgerに送れない場合は、タグのフィードには0から4294967295までの任意の数字(テキストなし、数字のみ)を入力できるので適当な数字を入力して送ります。
タグの設定はリップルウォレットを開いたあと、送信メニューを開くと、下の方にADVANCED MODEというのが出てくるのでそれを押すと入力項目が切り替わります。TAGというのが出てきますので、そこに取引所などで指定されたタグを入れましょう。
Ledgerから送る時はタグを入れないと受け取れない取引所もありますので、送金先の指示に必ず従ってください。
リップルは他の仮想通貨と少し仕組みが違います。ビットコインがPow(プルーフ・オブ・ワーク)という仕組みで成り立っているのに対して、XRPはPoC(プルーフ・オブ・コンサンセス)バリデータによる承認作業で成り立っています。不特定多数の管理者がいる他の仮想通貨と違い、XRPは特定の管理者がいるのが大きな違いです。
取扱い上も他の仮想通貨と違い、アドレスは発行されたらアクティベート(有効化)することでそのアドレスが初めてブロックチェーン上に記録されます。アクティベートには有効化のための費用として20XRPが消費されます。
秘密キーさえあればいくつもアドレスは作成できますが、アドレスごとに有効化が必要となります。ここが他の仮想通貨との大きな違いです。
そのため、取引所では顧客の手数料負担のないように、TAGでの受け取りアドレスの振り分けをしていることが多いです。取引所によってはアクティベートが必要なこともあります。
はじめての送金の場合は21XRP以上で送付する必要があります。それ以下のXRPは受け入れに失敗しますのでご注意ください。最初の20XRPはアカウントのアクティベーションのために消費されます。少額のお試し送金でも30XRPなどで送りましょう。XRPはビットコインよりも送金速度は早く手数料が安いですが、取引所の場合、取引所の確認が遅いこともあります。取引所から送るときはトランザクションの確認をしましょう。※20XRP残高には表示されますが、送ることはできません。そのため、残高には常に20XRPが残るように送金する必要があります。
取引所 | アクティベート/タグ |
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20XRPが必要(タグの入力は必要なし) |
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20XRPが必要(タグの入力は必要なし) |
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タグが必要 |
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タグが必要 |
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タグが必要 |
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タグが必要 |
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タグが必要 |
リップルはビットコインとは違い、アドレスにアクティベートが必要です。そのアドレスを使用可能にするために20XRPの手数料がかかります。ビットコインは送受金の都度、勝手にアドレスが変わるのに対してリップルはアドレスに都度手数料がかかるため変わりません。コインチェックとビットポイントは顧客ごとにアドレスを振り分け、アクティベートさせています。海外の取引所のほとんどはタグで振り分けています。
それから注意したいのは取引所もセキュリティ対策のため、受け取り用のXRPのアドレスを変更します。タグも変更になります。同じ取引所に送る場合も現在のアドレスを毎度必ず確かめてから送るようにしましょう。
取引所によっても、通貨によっても送受金のルールが違いますので、送金前には必ず詳細や注意事項を確認しましょう。
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